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『セレタイド 』、モンテルカスト+フルチカゾンと比べて有意に優れた喘息コントロールを示す |
2003-06-02 |
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2003年5月16日の第99回アメリカ胸部学会(ATS: American Thoracic Society、米国シアトルにて開催)において、喘息に関して今までに集積されてきた一連の結果を裏づける、新たな2つの研究結果が報告されました。これは、セレタイド(一般名:キシナホ酸サルメテロール50μg/プロピオン酸フルチカゾン 100μg配合剤1日2回)がロイコトリエン拮抗薬のモンテルカストと吸入ステロイド薬のプロピオン酸フルチカゾン(以下フルチカゾン)との併用に比べ軽症・中等症の喘息患者の肺機能を有意に改善することを示すものです。1,2
McCarthyらが実施した試験では、フルチカゾン(100μg 1日2回)とモンテルカスト(10mg 1日1回)併用投与群に比べて、セレタイド(50/100 1日2回)投与群では2倍以上に及ぶ肺機能の改善が認められました。治療開始12週後、フルチカゾンとモンテルカスト併用群では最大呼気流量(PEF)の増加が平均28.7L/minにとどまったのに対し、セレタイド群では61.9L/minと有意に高い肺機能の改善が見られました1。また、Batemanらが実施した別の試験のデータにおいても、セレタイドの肺機能改善効果が示されました。モンテルカストとフルチカゾンとの併用群に比べて、セレタイド群では、PEFが20L/min以上増加した患者の数が69%多く、FEV1*が0.2L以上増加した患者の数は46%多い結果となりました2。
Prof. Eric Batemanは、「喘息治療では肺機能の改善が重要な目標のひとつであり、今回報告した2つの試験は、セレタイドがフルチカゾンとモンテルカストの併用と比較して有意に優れていることを明確に示すものである」と述べ、「喘息は、気道の炎症と収縮の2つの要因によって引き起こされる。セレタイドのように、長時間作動型β2刺激薬(気管支拡張薬)と吸入ステロイド薬(抗炎症薬)とを併用することでこの2つの要因を治療すれば、喘息症状はより良くコントロールされるようになる」としています。
喘息は、全世界的に人々の健康上の重大な問題となっています。WHO(世界保健機関)は、「全世界での喘息患者数は増加傾向にあり、罹患者は1億〜1億5000万人にのぼる」と推定しています。また、西ヨーロッパ全体では、喘息患者数がこの10年間で倍増しています。さらに、喘息死は全世界で年間約18万人に達しており、喘息による経済的損失は、結核とHIV/AIDSによる損失とを合計した値を上回ると推定されています5。
ヨーロッパでの喘息治療の現状は、国際的な喘息管理ガイドラインであるGINA(Global Initiative for Asthma)が喘息の長期管理のために設定した目標にはほど遠い結果となっています。例えば、GINAの喘息治療の目標として「身体活動および運動を制約なく行うことができる」とありますが、ヨーロッパでは喘息患者の63%が喘息症状によりそのような活動をある程度制約されていると回答しています6。
グラクソ・スミスクラインは、世界中の人々がより充実して心身ともに健康で長生きできるよう、生活の質の向上に全力を尽くすことを使命とします。
<参考資料>
FEV1=1秒間努力呼気量(リットル)
Eric Bateman(エリック・ベイトマン)はCape Town大学呼吸器内科の教授で、1980年からGroote Schuur病院呼吸器科外来の部長兼顧問医を務めているほか、UCT Lung Instituteの創設者であり所長である(1999年より)。
GINA(Global Initiative for Asthma): GINAは、喘息の患者数、罹患率および死亡率の低下を目的に世界中の医療従事者および公衆衛生当局によって策定された国際的な喘息管理のガイドラインである。GINAの主な目的のひとつは、全世界で喘息の管理を向上させることである。このため、GINAは上手に喘息を管理するためになすべきことを標準化し、医療従事者へのガイダンスを行っている。GINAの喘息管理の目標は次の通りである。
慢性の症状がほとんど(できれば全く)ない
増悪がほとんど(まれにしか)ない
救急外来を受診することがない
β2刺激薬の頓用をほとんど(できれば全く)必要としない
運動を含め活動の制約がない
PEFの日内変動が20%未満である
PEFが正常である(正常に近い)
薬剤の副作用がほとんど(または全く)ない
グラクソ・スミスクライン(GSK)は、呼吸器系用剤で世界をリードしており、本治療分野では30年にわたる伝統を築き上げている。GSKの呼吸器領域製品は以下の通りである。
『セレベント®』: 一般名 キシナホ酸サルメテロール、長時間作動型吸入気管支拡張薬(LABA: Long-acting inhaled β2-agonist)小児、成人における気管支喘息と、慢性閉塞性肺疾患の治療薬である。本邦において2002年6月に発売。『セレベント』は、日本で初めて「慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)」の適応症を取得した。
『フルタイド』:一般名 プロピオン酸フルチカゾン、吸入ステロイド薬(ICS: Inhaled corticosteroid)本邦において1998年に発売。小児、成人における、気管支喘息治療薬である。
『Seretide』(日本での製品名は「セレタイド」(予定), プロピオン酸フルチカゾンとキシナホ酸サルメテロールの配合剤) 上記の2剤(セレベント、フルタイド)両成分を含む配合製剤である。海外では気管支喘息の治療薬として80カ国以上で承認されており、COPDの適応症においては10カ国以上の国で承認されている。日本では、現在開発段階(フェーズIII) にある。
『サルタノール』: 一般名 硫酸サルブタモール、短間作動型吸入気管支拡張薬(SABA: Short-acting inhaledβ2-agonist) 本邦においては、1978年に発売。気管支喘息、小児喘息、肺気腫、急・慢性気管支炎、肺結核の治療薬である。発作発現時にリリーバー(発作治療薬)として頓用される薬剤である。
参考文献
1 McCarthy TP, Woodcock AA, Allen ID, et al. A Comparison of the Anti-inflammatory and Clinical Effects of Salmeterol 25mcg/Fluticasone propionate 50mcg Combination (SFC 50) with Fluticasone Propionate (FP) Plus Montelukast (M) in Patients with Mild to Moderate Asthma. Abstract presented at American Thoracic Society Annual Congress 2003, Seattle.
2 Bateman ED, Akveld M and Ho M. Greater Responder Rate to Fluticasone Propionate/Salmeterol Combination Over Montelukast Plus Fluticasone in Asthma. Abstract presented at American Thoracic Society Annual Congress 2003, Seattle.
3 Aggarwal SK, Frith LJ, Ho M, et al. Fluticasone Propionate/Salmeterol Delivered from a Single Inhaler Demonstrates Synergistic Benefits in Asthma. Abstract presented at ATS 2003.
4 Pyke S, Frith L, Drake F et al. Synergy between Fluticasone Propionate and Salmeterol from a Single Combination Inhaler (Advair/Seretide) vs Delivery Via a Separate Inhaler. Am J Respir Crit Care Med 2001: 163 (5): A864
5 Bronchial Asthma. World Health Organisation Fact Sheet N° 206. Revised January 2000
6 Rabe KF, Vermiere PA, Soriano JB, Maier WC. Clinical Management of Asthma in 1999: the Asthma Insights and Reality in Europe (AIRE) study. Eur Respir J 2000; 16: 802-807 |
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