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プレスリリース

「チアゾリジン誘導体」を「従来の2型糖尿病治療薬」に併用することで
より厳格な治療目標の達成が可能となることを示す新しい知見が発表される

2003-09-01

  2003年8月29日、パリで開催された第18回国際糖尿病学会(IDF)において、「チアゾリジン誘導体(TZD)」と「従来の経口糖尿病治療薬」との併用療法が、糖尿病学会で推奨される厳格な治療目標の達成に寄与し得ることを示す新しい知見が発表されました。この併用療法による臨床効果を示す試験結果については、本学会期間中に開催された学術シンポジウムで、Rury R. Holman 教授が座長を務める「早期からの併用療法は任意な選択であるか、必須であるか?(Early Intervention with Combination Therapy - Option or Necessity?)」において議論されました。

UKPDS (UK Prospective Diabetes Study) の研究責任者であるHolman教授は、「大部分の2型糖尿病患者が、ガイドラインが示す血糖値の指標を達成・維持するためには、異なる作用機序の薬剤を組み合わせた併用療法を受ける必要があるでしょう」とし、「本シンポジウムで発表された試験結果は、マレイン酸ロシグリタゾンのようなチアゾリジン誘導体と従来の治療薬との併用の有用性を裏付けるものであり、インスリン抵抗性および膵β細胞機能を改善することで、治療目標の達成に寄与するものです」と述べています。

UKPDSスタディの疫学調査により、長期間の血糖コントロールの指標であるグリコヘモグロビン値(HbA1c) が1%増加するごとに細小血管系または小血管系合併症のリスクが37%増加し、糖尿病に付随する全ての障害のリスクが21%増加し、さらに糖尿病による死亡リスクが21%増加することが報告されています。またUKPDSでは、スルホニル尿素薬やメトホルミンのような従来の薬剤の単独投与では長期的な血糖コントロールを達成させ得ないこと、また血糖値をコントロールし、重篤な合併症のリスクを軽減させるためには、3年以内に患者の約半数が、複数の薬剤の併用による治療を必要になることを示しています。これらの試験結果を受け、糖尿病治療を主導する複数の学会は現在、医師らにHbA1c を7 %未満に下げるべく、より厳格な治療目標の達成・維持に励むよう呼びかけています。

アバンディア®(一般名:マレイン酸ロシグリタゾン)は、2型糖尿病の根本的な原因であるインスリン抵抗性と膵β細胞機能障害に作用し、血糖コントロールの改善が可能です。良好な血糖コントロールは、糖尿病による長期合併症のリスクの軽減を可能にします。また、インスリン抵抗性の改善によって、血圧<、HDLコレステロールおよび遊離脂肪酸のような、2型糖尿病にみられる心血管系リスクマーカーによい影響を与えたとの報告があります。

アバンディア®とメトホルミンの併用効果
今回のIDFにおいて、アバンディア®とメトホルミンとの併用療法が、メトホルミンまたはアバンディア®の単独療法と比べ、血糖値の低下が勝っていたとする以下の新しい試験結果が報告されました。

最大用量のメトホルミンに引き続いてアバンディア®の単独投与を行い、血糖コントロールが不充分であった56例の患者を対象に両剤を併用投与した試験において、血糖コントロールの有意な改善が達成されました。本試験は、非盲検試験の前向き延長試験の結果として報告されたもので、最大用量のメトホルミン(2.5g/日)と、最大用量のアバンディア® (8mg/日)を併用した患者群において、投与開始より1年後、HbA1cが2.2%(n=45)低下し、 30ヶ月後には2.6%(n=21)低下しました。

さらに、141例の患者を対象として行った24週間の二重盲検比較試験においては、メトホルミンにアバンディア®を併用投与した群とメトホルミンにスルホニル尿素薬(グリベンクラミド)を併用投与した群を比較し、下記の結果が示されました。
 メトホルミンとアバンディアの併用群では、グリベンクラミドとメトホルミンの併用群に比してインスリン感受性(HOMA)が改善した(平均9.4% の増加vs. 平均 0.1%の低下)。
 両群による血糖コントロール(FPG:空腹時血糖値)は同等であったが、メトホルミンとグリベンクラミド併用群による低血糖の発現率はアバンディアとメトホルミン併用群のおよそ4倍であった(13.3% vs. 2.9% ) 。
 さらに、アバンディアとメトホルミン併用群 による胃腸障害はグリベンクラミドとメトホルミン併用群よりも少なかった(14.3% vs. 25.3%)。

Mark Strachanは、「本試験の結果は、相補的な作用機序をもつ2つの糖尿病治療薬の併用療法における利点を明らかにしていますアバンディア®とメトホルミン併用療法は、メトホルミンによる治療を受けていた患者において血糖値を下げ、2型糖尿病の主要な病因であるインスリン抵抗性を有意に改善しました。またアバンディア®とメトホルミンの併用療法は、低血糖のリスクを軽減したので、スルホニル尿素薬とメトホルミンの併用療法に勝る利点を有していたことになります」と述べています。

アバンディア®とスルホニル尿素薬の併用効果
スルホニル尿素薬アバンディア®との併用療法と、スルホニル尿素薬単独療法を比較する2つの新しい試験結果がIDFにおいて発表されました。

1日最大用量未満の用量のスルホニル尿素薬(グリピザイド、本邦未発売)で治療されていた高齢の2型糖尿病患者227例を対象とした2年間のニ重盲検比較試験において、被験者はグリピザイドの増量に加えてアバンディア®を投与する群とプラセボを投与する群に無作為に分けられました。

Rosenstock らによる試験の結果:
 アバンディアとグリピザイドを併用投与された患者の50%は、HbA1c 目標値 (<7 %)を試験期間中に達成した。なお、グリピザイド単剤を投与された群で同目標を達成したのは22%であった。
 アバンディア併用投与群では2年間の平均HbA1c値が7%未満に維持されたが、グリピザイド単独療法群では維持されなかった。
 グリピザイドにアバンディアを早期追加投与した群で、糖尿病の進行が認められたのはわずかに1.7%であったのに対し、グリピザイド単独投与群では24.3%で糖尿病の悪化が認められた。
 グリピザイドにとアバンディアを追加投与した場合、グリピザイド単独投与に比べ、インスリン感受性と膵β細胞機能を改善(HOMAにより測定)し、加療の必要性を軽減し、患者のQOL(生活の質)を向上させた(Diabetes Treatment Satisfaction Questionnaireを用いて測定)。
 浮腫は併用群でより高率に見られた(27 % vs. 9%)が、軽度から中等度であった。
 低血糖の発症率は、両群で同等であった。

314例の患者を対象にアバンディア® (8 mg/日)と最大用量未満の用量のスルホニル尿素薬(グリベンクラミド)を26週間併用投与した試験では、最大用量まで増量したグリベンクラミドを投与された群に比し、FPG値 (-38.7 mg/dl vs. +3.24 mg/l)、ならびにHbA1c値(-0.91 % vs. -0.14 %)を有意に低下させました。

Holman教授は、「概して2型糖尿病治療では、他剤を併用する前に治療中の薬剤を最大用量まで増量することが多いのですが、実はそのようなアプローチは、現在求められている、より厳格な血糖目標値の達成のためには最適ではない可能性があることを、これらの結果が裏付けています。さらに、これらの結果は、相補的な作用機序であることを生かして、チアゾゾリジン誘導体を早期より併用することの有用性を示唆するものです」と述べています。

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グラクソ・スミスクラインは、研究に基盤を置き世界をリードする、医薬品およびヘルスケア企業であり、人々が心身ともに健康でより充実して長生きできるよう、生活の質の向上を企業使命としています。詳細については、www.gsk.com または、www.glaxosmithkline.co.jp をご参照願います。


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