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プレスリリース

グラクソ・スミスクライン 特定フロン使用の「ベコタイド®」の販売を中止
─地球環境保全への取り組み─

2004-03-05

  グラクソ・スミスクライン株式会社(以下GSK、本社:東京都渋谷区、社長:マーク・デュノワイエ)は、特定フロン(CFC:クロロフルオロカーボン)を含有する定量噴霧式喘息治療剤「ベコタイド®50インヘラ-」、「ベコタイド®100インヘラ-」(一般名:プロピオン酸ベクロメタゾン)の販売中止を決定しました。これは、モントリオール議定書の特定フロン全廃に准ずるものです。

GSKでは現在、本製品の同種同効品として吸入速度によらず一定量の薬剤を吸入できるドライパウダーインヘラーの「フルタイド®ディスカス®」、「フルタイド®ロタディスク®」および代替フロン(HFA-134a)を使用した定量噴霧式エアゾール製剤の「フルタイド®エアー」(一般名:プロピオン酸フルチカゾン)を開発し販売しています。
「フルタイド®」は、気管支喘息の原因といわれている気道の炎症を抑制する吸入ステロイド喘息治療薬です。プロピオン酸フルチカゾンはプロピオン酸ベクロメタゾンの約2倍強力な抗炎症作用を有し、半量で同等以上の臨床効果を示すため、1日2回投与で高い有効率を示し、肺機能や喘息症状を改善しコントロールを良好に保ちます。また、プロピオン酸フルチカゾンのヒトでの経口バイオアベイラビリティは1%以下であるため、全身性の影響が少ないと考えられます。
「フルタイド®」は、世界130カ国以上で承認を取得しており、成人・小児に広く使用されています。現在フルチカゾン製剤は世界の喘息薬市場でNo.1のシェアを確立しており、その優れた治療効果および安全性が高く評価されています。

1992年に開催された「地球温暖化防止(地球環境の悪化防止)に関する会議 モントリオール議定書第4回締約国会議」において、特定フロンは1995年末までの生産分をもって全廃されることが決定されましたが、喘息治療用エアゾール剤に用いられる特定フロンは例外的に2005年までの製造が認められております。一方、日本政府は2004年末までに特定フロンを使用した喘息用エアゾール剤の製造・輸入を原則として中止する方針を国連に提出しています。
GSKは、モントリオール議定書の精神を尊重し、地球環境の悪化と人類の健康に悪影響を及ぼすオゾン層破壊の原因となっている特定フロンを含有する定量噴霧式吸入製剤に対する代替品の開発に取り組み、過去15年間に10億ドル以上の投資を行ってまいりました。
今回の「ベコタイド®インヘラー」販売中止の速やかな対応は地球環境保護に努めるGSKの企業姿勢を示しています。

グラクソ・スミスクラインは、研究に基盤を置き世界をリードする、医薬品およびヘルスケア企業であり、人々が心身ともに健康でより充実して長生きできるよう、生活の質の向上に全力を尽くすことを企業使命としています。


【参考】
喘息は気道の炎症と収縮によって引き起こされる慢性の疾患です。喘息治療薬には、気道の炎症を抑制する抗炎症薬と、気道を広げて喘息の息苦しさなどの症状を軽減する気管支拡張薬があります。「フルタイド®」は、その気管支喘息の原因といわれている気道の炎症を抑制する吸入ステロイド喘息治療剤です。

日本における喘息患者数は増加する傾向にあり、喘息死亡者数は年々減少してきているものの年間およそ4000人と先進国の中でも比較的高い数値となっています。吸入ステロイド薬による喘息治療は、喘息管理の国際ガイドラインGINA(Global Initiative for Asthma)をはじめとして、本邦のガイドライン(「喘息予防・管理ガイドライン」、「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン」)において、持続型喘息治療におけるファーストチョイスとして推奨されており、その早期導入が予後の改善において重要であるとされています。また、喘息予防・管理ガイドラインの策定と普及が世界的規模で行われており、今後我が国においても吸入ステロイド薬の普及が期待されます。吸入ステロイド薬は患者さんの症状のコントロールやQOLを大幅に向上し、更には、喘息死の減少につながることが証明されています。


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