GlaxoSmithKline
本文へジャンプ
企業情報 製品情報  
ホーム お問い合せ サイトマップ  
検索
   
一般・患者の方 医療関係者 報道関係者 就職希望者
ホーム  >  報道関係のみなさま  >  プレスリリース  >  2004年1月〜6月
 
プレスリリース

喘息管理が充分に行き届いていない事実が明らかに
専門医は喘息コントロールの評価の新しい指標を要求
世界喘息会議発表レポートより

2004-03-11

  タイのバンコクにて開催された世界喘息会議(The World Asthma Meeting)においてGlobal Initiative for Asthma(以下、GINA)が発表した報告書によると、喘息の治療に成功していない患者が、これまで考えられていたより以上に多いことが明らかとなりました。

このThe Global Burden of Asthmaという調査の結果報告によると、喘息管理の傾向では、依然として発作の予防よりも急性の症状に対する治療に重点が置かれており、全体的に症状の程度とその軽減についての認識に大きな誤りがあるとしています。またこの報告では、喘息は、罹患率/医療費/死亡率といった問題の重要な原因として認識されるべきであり、今や全世界で3億人もの人々に影響を与えている喘息の患者数が、説明のつかないまま継続的に増加しているという事実が強調されています。

喘息による死亡率は国によって異なりますが(フィンランドでは10万人につき1.6人、中国においては10万人につき36.7人)、世界中で起こる死亡の内250人に1人は、喘息が原因であると報告されています。日本における喘息患者数は増加する傾向にあり、喘息死亡者数は年々減少してきているものの年間およそ4,000人と先進国の中でも比較的高い数値となっています。2000年に行われた日本における喘息患者実態調査(AIRJ)の報告によると、喘息患者の過去1ヶ月間の喘息症状発生率は日中で50%、夜間で40%と高いことがわかりました。また、過去1年に喘息のために職場および学校を休んだのは、成人患者の30%、小児の53%でした。また、成人の36%および小児の58%は、予定外の通院を経験しています。

GINA Scientific Committeeの委員長を務めるエリック・ベイトマン教授は、次のように述べています。
「この報告は、『喘息治療のゴールは、喘息症状の全てもしくはほとんどがコントロールできている状態である』と定めている喘息治療の国際ガイドラインが定着するに至っていないということを示しています。現在では喘息症状をコントロールし発作を予防する治療方法が存在するにもかかわらず、多くの患者は治療を定期的に受けなくてはならないことを理解していない上、症状が現れた時のみ使用するリリーバーと呼ばれるような短時間作動型気管支拡張薬にあまりにも頼りきっているのが現状です。」

さらにベイトマン教授は、既存のGINAガイドラインにある喘息コントロールを包括的に評価することにより、喘息症状の負担を著しく軽減することが可能だろうと唱えます。「もともと喘息患者を治療する医師はピーク・フローといった単一の指標で症状のモニターをしており、この事が多くの医師に自分たちが患者に正しい治療を施していると信じさせているのです。我々の調査では、単一の指標では往々にして喘息コントロールのレベルを過大評価してしまうことがあると示されています。喘息は、肺機能、睡眠、日常生活など患者の生活のあらゆる面に影響を及ぼします。効果的に患者に治療を施し、生活のあらゆる面での負担を減少させるため、私達は包括的な評価を用いて喘息の総合的な影響を判断する必要があります。喘息の全体的な影響を調査した上で、積極的に長期的な予防治療を施さなければ、患者は喘息症状の究極のゴールである喘息のトータル コントロールに決して辿り着くことができないと思われます。」
GINAガイドラインでは、喘息治療の目的は喘息症状のコントロールであり、慢性症状が殆ど、あるいは全くなくなり、日々の活動に何の制限もなく過ごせるようになることと示されていますが、Global Burden of Asthmaの報告書では、医療現場においてはしばしば、その目標のレベルにまで達していないケースがよく見られると報告されています。

何人の患者で喘息症状のトータル・コントロールが達成できるかを評価するために実施された初めての臨床試験GOAL (Gaining Optimal Asthma Control)の試験結果が近日中に報告される予定です。この画期的な試験では、治療効果を評価するため、複合的な測定に基いた、極めて厳格な喘息コントロールの定義を用いています。

GOALの試験プロトコルによると、『完全にコントロールされている(トータル コントロール)喘息』とは次の項目全てにおいて毎日、連続7週間以上にわたって見合うものと定義されています。
・日中の症状がない
・喘息によって夜間睡眠を妨げられることがない
・増悪がない
・頓用の発作治療薬を使用しない
・救急外来を受診することがない
・朝のピークフロー値が予測値の80%以上である
・喘息治療の変更が必要となるような副作用がない

ロンドン大学インペリアル・カレッジの教授であり、GOAL試験運営委員のティム・クラーク教授は次のように述べています。「GOAL試験結果の予想に関しては我々はとても喜びを覚えています。つまりそれは、喘息患者の完全なコントロール(トータル コントロール)をどれくらい達成することができるのか現実的な評価を私達が知ることができるのです」

前出の喘息実態調査AIRJを報告した昭和大学 足立 満教授は、「わが国においても、近年減少傾向にはあるものの北欧諸国などと比較して十分な喘息死の低下を認めていないことや、AIRJの結果からも明らかなように喘息症状のコントロールがかなり低いレベルにとどまっている現状と、治療の基本薬である吸入ステロイド薬の普及が不十分であるといった点で重要な課題が残されています。今後、トータル コントロールのような概念が早く定着することが必要です」と述べています。

グラクソ・スミスクラインは、研究に基盤を置き、世界をリードする、医薬品およびヘルスケア企業であり、人々が心身ともに健康でより充実して長生きできるよう、生活の質の向上を企業使命としています。


戻る   ページTOPへ 上へ戻る



ご利用条件 |  プライバシーポリシー |  推奨環境
グラクソ・スミスクライン株式会社
Copyrights (C) GlaxoSmithKline K.K. All rights reserved.