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2004年第1四半期業績発表 2004年の業績予測に向けて順調に推移 |
2004-05-10 |
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グラクソ・スミスクラインplc(GSK)は4月29日(ロンドン現地時間)、2004年3月31日までの第1四半期の業績を発表しました。事業活動による業績および法定決算の概要は以下の通りです。なお、解説については特に明示されていない限り事業活動による業績をベースとしています。
| 業績概要* | | - | 第1四半期 | Q1 2003
(修正) | 増加率 | | £m | £m | CER % | £% | | 総売上高 | 4,943 | 5,222 | 2% | (5)% | | 事業活動の業績 | | 営業利益 | 1,562 | 1,796 | (2)% | (13)% | | 税引き前利益 | 1,576 | 1,763 | 1% | (11)% | | 一株当り利益 | 19.4p | 21.6p | 1% | (10)% |
| 法定決算 | | 営業利益 | 1,562 | 1,691 | 4% | (8)% | | 税引き前利益 | 1,576 | 1,658 | 7% | (5)% | | 一株当り利益 | 19.4p | 20.3p | 8% | (4)% |
* グループの業績は、CERベース(恒常為替レート:業績をポンド換算する為替レートが前年同期と同じと過程した場合の伸び率を表わす)で表示される。2004年、グループは法定決算ベースのみで業績を発表する。2004年の増加率は2003年の事業活動の業績および法定決算で表示される。業績の解説は特別に明示されていない限り、CERベースの2003年度事業活動業績との比較により示されている。UITF 17 (修正) and UITF 38を採用したことにともない2003年の業績は修正報告された。
2004年第1四半期概要
● 医療用医薬品の総売上高は「パキシル」の後発品の侵食を受けたにもかかわらず1%増加した。「パキシル IR」の売上を除けば、全世界で6%増、米国では10%増加した。
● 総売上高の約30%を占める5つの主要製品は2桁台の伸長をみせた。
- 喘息治療薬「セレタイド」/「アドベアー」は22%増
- 糖尿病治療薬「アバンディア」/「アダンダメット」は18%増
- てんかん、双極性障害治療薬「ラミクタール」は29%増
- ヘルペス治療薬「バルトレックス」は31%増
- 心不全治療薬「コレッグ」は27%増
● GSKは年内にいくつかの新製品の発売を予定している-HIV治療薬「エピビル/ザイアジェン」配合剤、2型糖尿病治療薬 Avandarylおよび過活動膀胱治療薬 Vesicare
● コンシューマーヘルスケア部門は堅調で6%増の7億6300万ポンドだった。
● 米ドルがポンドに対して安く、第1四半期の英ポンドベースの業績に著しく影響を与えた。
● 第1四半期の一株当り利益は1%増であった。2004年の一株当り利益(CERベース)は少なくとも2003年と同水準で進行している。
2004年度の第1四半期の業績について、CEOのジャン-ピエール・ガーニエは次のように述べています。 「GSKは転換期である2004年を好調にスタートしています。私たちの事業規模や範囲、また喘息治療薬「セレタイド」/「アドベアー」や糖尿病治療薬「アバンディア」のような有力な製品により、第1四半期の後発品との競争による大きな損失を克服することができました。アメリカにおける「パキシル」の後発品の影響を除けば、米国における売上は10%伸長したものと推測できます。第2、第3四半期も引き続きチャレンジングな状況が予測されますが、第4四半期には利益伸長は回復するものと期待しています。」
主要医療用医薬品の成長要因
● GSKのNo.1製品である喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬「セレタイド」/「アドベアー」は22%増の5億8100万ポンドでした。アメリカにおける売上は24%増の3億1700万ポンドでした。欧州および欧米以外の地域での売上は共に18%増加しました。「アドベアー」の伸長予測はこの第1四半期にアメリカにおいて新たにCOPDの適応追加を取得したことおよび4歳以上の小児の適応を米国FDAより承認されたことにより更に強化されることが予測されます。さらに、日本においても4月15日に喘息治療薬として「セレタイド」を申請しました。
● 糖尿病治療薬「アバンディア」/「アバンダメット」は18%増の2億3800万ポンドと堅調に推移しました。11%増加した米国の売上は、卸在庫の変動によるマイナスの影響を受けたため、実質的な伸長は約28%になるものと推定できます。また、高用量の「アバンダメット」製剤が最近発売され、売上に貢献しました。欧州での売上は「アバンディア」の有用性の認知が広がったことにより83%増の2200万ポンドでした。更に、「アバンダメット」が2003年12月に欧州で承認され、その発売が始まったばかりです。欧米以外の地域の売上は43%増の3100万ポンドでした。
● 「ラミクタール」の売上は非常に大きな伸びを続けており、その売上は29%増の1億5300万ポンドでした。米国における「ラミクタール」の売上は39%増の9100万ポンドで、この伸長は双極性障害の新たな適応追加による恩恵を受けたものです。
● 心不全治療薬「コレッグ」の売上は27%増の9400万ポンドでした。製品の伸長見通しは販売促進資材に含まれている画期的なCOMETスタディのデータにより、更に強化されました。このデータからメトプロロールと比べて「コレッグ」は心血管系イベントによる死亡リスクを20%、心臓発作を30%、そして脳梗塞による死亡を67%減少することが示されました。4月13日、GSKはサノフィ・サンテラボが成功裏にアベンティスの買収を行うことが条件であった注射剤の抗血栓剤 フラキシパリンおよびアリクストラをサノフィ・サンテラボより獲得することを発表しました。これらの製品はGSKの循環器領域を補完するでしょう。
● 性器ヘルペス治療薬「バルトレックス」の売上は米国での好調な売上(38%増の8600万ポンド)が貢献し31%増の1億3300万ポンドでした。「バルトレックス」は、優れた効果と1日1回の服用で、性器ヘルペスの感染リスク抑制の適応を有する唯一の治療薬です。
● GSKのHIV製品の売上は3億4800万ポンドでした。9%増の欧州と12%増の欧米以外の地域の売上が8%減少した米国における売上不振を相殺しました。
● 第1四半期の「レビトラ」の需要は引き続き好調でした。「レビトラ」の推定総売上は約4400万ポンドでした(2003年度の第4四半期は2300万ポンド)。GSKでの売上は1700万ポンドでした。2003年度第4四半期と比べ米国における総処方箋枚数は34%増加しました。
後発品との競争を緩和させた新剤形
● 第1四半期に「パキシル CR」は好調に推移し、売上は37%増の1億100万ポンドでした。「パキシルCR」は「パキシル」の後発品が発売されてからも、米国の抗うつ剤市場において、そのマーケットシェアを維持しており、さらに最近、社会不安障害の治療薬として発売されました。「セロキサート」/「パキシル」の総売上は2003年9月に発売された「パキシル IR」の後発品の影響により米国での売上が48%減少したことを受けて、36%減の2億9100万ポンドでした。
● 「ウエルブトリン」の売上は17%増の2億2100万ポンドでした。「ウエルブトリン XL」の売上は全てのウエルブトリン製品および「ウエルブトリンSR」、「ウエルブトリン XL」の後発品の44%を占めており、このブランドの売上を促進しています。最もよく処方される「ウエルブトリン SR」(150mg)の後発品との競合は3月後半に始まりました。この状況は第1四半期の売上には限られた影響しか及ぼしませんでしたが、今後の四半期にはマイナス影響を与えることが予測されます。
医療用医薬品の地域別業績
● 米国における売上高は、2003年9月からの「パキシル IR」の後発品の影響にもかかわらず1%増の21億ポンドでした。「パキシル IR」を除けば、米国の売上は公表ベースで10%増加しました。「ウエルブトリンSR」の後発品による影響は第1四半期には限られたものでしたが、今後の四半期にはマイナス影響を受けることが予測されます。
● 欧州での売上高は2003年第1四半期と同水準の12億ポンドでした。これは、ドイツにおける薬価削減と「パキシル」/「セロキサート」の後発品(特に英国における)の影響を受けたものです。
● 世界のその他の地域では12%増のラテンアメリカおよび7%増のアジアパシィフィックの好業績が、パキシルの後発品の影響を受けたカナダ(4%減)および花粉症が振るわなかったことにより1%減少した日本の状況を相殺しました。
新製品アップデート
GSKは、年内にいくつかの重要な新製品を発売・申請する予定です。
2004年、発売予定製品
● 「エピビル/ザイアジェン」は、HIV治療薬としての初の1日1回1錠服用の配合剤であり、第3四半期に発売予定です。この新しい配合剤は、他の治療薬よりも患者さんの簡便性を大幅に向上させる薬剤です。
● Avandarylは、2型糖尿病治療薬「アバンディア」と市場をリードするスルホニル尿素剤であるアベンティス社のアマリールを配合したものであり、第3四半期に発売予定です。これにより「アバンディア」のフランチャイズが拡充されるものと期待されています。
● GSKおよび山之内ファーマアメリカがコ・プロモーション予定のVesicare (solifenacin succinate)は、 2003年10月に米国FDAより承認見込み通知書を受けており年内に発売される予定です。臨床試験では、1日1回投与のVesicareはプラセボと比較した場合、過活動膀胱の症状改善に有効で、副作用である口渇の発現率が低い薬剤であることが示されました。米国における過活動膀胱患者は、1700万人と推定されています。
2004年、承認申請予定製品
● Bonivaは、強力なビスフォスフォネート系骨粗しょう症治療薬であり、新規かつ簡便な1ヵ月ごとに投与する経口剤および3ヵ月ごとに投与する注射剤が今年承認申請の予定です。Bonivaは、GSKとロシュ社が共同開発しています。
● Adolor社と共同開発されているアルビモパンは、さまざまな手術後に多くの患者さんに起こる腸機能障害であるイレウス(術後腸閉塞)の治療薬であり、今年承認申請の予定です。プラセボと比較したフェーズ3の臨床試験データでは、アルビモパン群は、より消化機能の回復を促進させ、開腹手術を受けた患者さんの退院を早めることが示されています。
● Nelarabineは、再発性または抵抗性小児T細胞白血病の治療薬です。最近のデータでは、nelarabine 投与による完全寛解率が47%と、他剤と比べてほぼ5倍の寛解率が示されました。
● GSKは、「レキップ」のレストレスレッグ症候群(RLS)の治療薬としての使用に関するFDAからの承認見込み通知書に対する回答を2004年半ばに提出する予定です。神経疾患である RLS の米国における患者さんは、人口の 8-10 %と推定されており、「レキップ」は、 RLS の適応を持つ米国初で唯一の治療薬となります。
● ワクチン領域を強化するものとして GSK は 2004 年に 3 つの新規ワクチンの申請を行う予定です。 Boostrix は、米国において成人および青年を対象とした ジフテリア、破傷風、百日咳を予防する booster vaccine です。 Priorix Tetra は、はしか、おたふく風邪、風疹の 3 種混合既存ワクチンに水痘ワクチンが追加されたもので、ヨーロッパにおいて申請の予定です。また Rotarix は、 乳幼児がロタウイルスにより発症する感染性胃腸炎を予防する新規ワクチンであり、中南米の各国で承認申請が行われます。
コンシューマーへルスケア部門
コンシューマーへルスケア部門の売上高は6%増の7億6300万ポンドで、欧州(+8%)および欧米以外の地域(+11%)におけるGSKグループ製品の高い需要を反映しています。米国の売上高は2%減少しました。
オーラルケア製品の売上は6%増の2億6000万ポンドで、全ての地域において成長しています。「アクアフレッシュ」および「センソダイン」(日本での製品名「シュミテクト」)の売上がオーラルケア製品の売上を牽引しています。
栄養補助食品の売上は13%増で、欧州(+12%)および欧米以外の地域(+16%)が高い伸びを示しました。英国においては「ルコゼード」が引き続き売上を伸ばしています。欧米以外の地域の売上の伸びのほとんどは、インドにおける「ホーリックス」によるものです。
一般用医薬品(OTC)の売上は、2%増の3億5300万ポンドでした。欧州における売上が貢献した禁煙補助剤(+17%)、欧米以外の地域における「パナドール」(+14%)が高い伸びを示しましたが、米国で皮膚科用剤の売上が伸びなかったことから相殺されています。
財務概況
営業利益および一株当り利益
第1四半期の営業利益は、2003年度の第1四半期と比較してCERベースで2%減(英ポンドベースで13%減)の15億6200万ポンドでした。売上の伸びは、CERベースで2%増でしたが、英ポンドベースでは5%減少しており、その結果、営業利益率は2003年度の第1四半期と比べ2.8%減となりました。為替変動の影響を除外した場合の営業利益率は1.2%減であり、これは製造原価が減少したことにより一部相殺されていますが、主としてR&D費がより高かったことおよび製品構成の変化に伴い商品原価が高くなったことによるものです。
営業外利益は、2003年度の第1四半期の営業外費用2000万ポンドに対し3500万ポンドでした。対前年比の推移は、製造物責任等の訴訟に関する引当金が低かったことによるものですが、有価証券等の売却益が低かったため一部相殺されています。
一株当り利益は、19.4ペンスで2003年度の第1四半期に比べCERベースで1%増でしたが、英ポンドベースでは10%減でした。一株当り利益に対する為替相場のマイナス影響は11%で、2003年度と比較して大幅な米ドル安であったことが反映されています。
合併および生産部門の再編コストと関連子会社の清算を考慮に入れた(法定決算)2003年度の第1四半期の一株当り利益と比べると、当四半期の一株当り利益はCERベースで8%増でしたが英ポンド゛ベースでは4%減でした。
通貨
当四半期の業績は、平均為替レート1ポンド=1.83ドル、1ポンド=1.47ユーロおよび1ポンド=195円をベースにしています。当四半期末の為替レートは、1ポンド=1.84ドル、1ポンド=1.50ユーロおよび1ポンド=191円でした。当四半期末からドルが強くなっており、2004年4月23日時点では、為替レートが1ポンド=1.77ドル、1ポンド=1.49ユーロおよび1ポンド=193円となりました。この為替レートのレベルが年末まで維持された場合、2004年度の一株当り利益の伸びは通貨の影響により年間8%減少すると予想されます。
配当
取締役会は、第1四半期の中間配当を一株当り10ペンスと決定しました。2003年の第1四半期の配当は、9ペンスでした。配当金は、ADR保有者には、1ポンド=1.76398ドルで換算し、1ADRにつき35.280セントが計上されます。配当金は、2004年5月12日を配当落ち期日とし、2004年5月14日における登録株主およびADR保有者に2004年7月1日に支払われます。2004年度の年間の総配当金は、2003年度同様、一株当り1ペンス程度増加する見込みです。
2004年度の利益について
GSKは、「パキシル」および「ウエルブトリン」の後発品参入による大幅な売上減が予測されるにもかかわらず、2004年の一株当り利益(CERベース)は、少なくとも
2003年の事業活動の業績による一株当り利益と同程度になると見込んでいます。GSKは、後発品の影響が緩和されるにつれ、2005年には、一株当り利益(CERベース)は成長基調に戻ると期待しています。
自社株買い付けプログラム
2002年10月にGSKは、40億ポンドを投入して自社株を購入する新たなプログラムを開始しました。このプログラムに、2002年には2億1900万ポンドが、2003年には9億8000万ポンドが、そして2004年第1四半期には2億7900万ポンドが投入されました。今後の買い付けの正確な金額および時期、買戻した株をどの程度消却しないで自社株式として保有するかは、市場の状況等の要因を考慮しながら決定します。
自社株式の会計
2004年GSKグループは、UITF(英国緊急会計措置)17(修正)とUTIF38を採用しました。従来資産計上されていたESOP(従業員持株制度)の基金を株主資本からの減額として振替えた結果、2003年12月31日時点の純資産は26億6100万ポンド減少しました。さらに、2003年度の第1四半期の営業利益および税引き前利益は1100万ポンド減、また利益は800万ポンド減となりました。
米ドル建てグローバル債の発行
GSKは、2004年4月初旬に米国市場において初めて25億ドルの米ドル建てグローバル債を発行しました。この社債は、償還期限の選択肢を増やし、GSKの米ドル債について流動性の基準となるUSのイールド・カーブ(利回り曲線)を定着させるため、3年、10年、30年のトランシュで発行されました。これらの資金は、子会社が発行する優先株の償還や、2004年度の負債満期の資金補充および一般の事業目的に活用されます。 |
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