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プレスリリース

「セレタイド®」によって喘息および慢性閉塞性肺疾患の疾病コントロールを達成
〜第100回米国胸部学会国際会議より〜

2004-06-07

  グラクソ・スミスクライン(以下GSK、本社:ロンドン)は、「セレタイド®」(キシナホ酸サルメテロールとプロピオン酸フルチカゾンの配合剤)が慢性閉塞性肺疾患(COPD)の管理に効果的であることを示す新たなデータをフロリダ州オーランドで開催された第100回米国胸部学会国際会議において発表しました。「セレタイド®」は昨年5月にEU諸国においてCOPDの適応追加の承認を受け、本年1月には米国にてCOPD治療薬として発売されていますが、今回の発表はその後に得られた新しいエビデンスです。

COPDについて検討した臨床試験からは、「セレタイド®」の投薬を中止すると患者の症状の発現頻度が高くなることが明らかとなりました。また喘息について行った臨床試験から得られた新たな結果にも同様の所見がみられます。「セレタイド®」の投薬を中止すると喘息症状が悪化し、「セレタイド®」による治療は配合されている個々の薬剤を単独で使用した場合よりも症状のコントロールに優れていることが明らかになりました。

「セレタイド®」はプロピオン酸フルチカゾン(吸入ステロイド薬)とキシナホ酸サルメテロール(長時間作用型吸入気管支拡張薬)の配合剤です。373名のCOPD患者を対象としたCOSMIC試験において、安定期COPDの管理のために「セレタイド®」が重要な役割を果たすことが判明しました。COSMIC試験ではCOPDの患者へ「セレタイド®」投与に対する反応と、次にプロピオン酸フルチカゾンを投薬中止した後の反応を調査しました。試験の結果*、プロピオン酸フルチカゾンの投薬中止に伴い、直ちに以下のような変化が現れました。

・ 2日以内に息切の頻度が増加する
・ FEV1が低下した状態が続く
・ 夜間睡眠障害が増加する
・ 軽度の増悪が多く見られるようになる

この結果は、キシナホ酸サルメテロール単独の場合よりも、キシナホ酸サルメテロールにプロピオン酸フルチカゾンを配合した「セレタイド®」のほうが、症状のコントロールの維持に効果的であり、肺機能を向上させ、また症状の増悪を遅らせることを示しています。また患者にとって長時間作用型吸入気管支拡張薬のみを使用した治療よりも利点が多く、COPD治療にはこうした配合剤の利用が最適であるとする見解をさらに裏付ける結果となりました。

オランダのマーストリヒト大学病院のEM Wouters教授は次のように述べています。
「これら新しいデータは、キシナホ酸サルメテロールとプロピオン酸フルチカゾンの配合剤がCOPD治療に優れていることを顕著に表しています。プロピオン酸フルチカゾンによって病態の安定が維持され、かつ息切れや夜間に目覚めるといった症状が緩和されることがこのデータにより明確に示されました。急速かつ持続的な症状の増悪を、吸入ステロイド薬によって予防できるものと見受けられます。」

喘息に関しては、米国胸部学会で発表された2件の新しい臨床試験**で次のような結果が得られています。「セレタイド®」(キシナホ酸サルメテロール50 μg/プロピオン酸フルチカゾン100 μg)を1日2回投与することによって喘息症状をコントロールした後、治療薬をプロピオン酸フルチカゾン(100 μgを1日2回)、キシナホ酸サルメテロール(50 μgを1日2回)またはモンテルカスト(10 mgを1日1回)のいずれかに変更すると、喘息症状のコントロールが悪化する場合があるというものです。「セレタイド®」によって喘息症状が安定していた1288名の患者を対象として、治療薬を変更して起こりうる変化を検討したこれらの試験では、「セレタイド®」をほかの治療薬に変更すると朝のピークフロー値が大幅に低下することもわかりました。また「セレタイド®」を投与した患者への発作治療薬の頓用の必要性は減少しましたが、「セレタイド®」を投与しなかった患者ではより多くの発作治療薬の頓用が必要となりました。

GSKの研究所であるリサーチ・トライアングル・パークのシニア・ディレクター・クリニカル・ディベロップメント・メディカル・アフェアーズのPaul Dorinsky医師は次のように述べています。
「気道炎症および気管支収縮を含む平滑筋機能障害という喘息の2大要因に作用することによって喘息のハイレベルなコントロールができることがこの試験から確認されました。また、多くの患者への治療を最適化するためには、ベースラインにおける喘息の重症度にかかわらず、これらの主な二つの喘息症状の治療を継続することが必要であることが示されました。」

喘息の国際ガイドラインGINA(Global Initiative for Asthma)によると、現在、世界各国に約3億人の喘息患者がいると推定されています。西ヨーロッパの喘息有症率は過去10年間で倍増しており、世界各国の喘息による死亡者数は年間18万人以上に上ります。また、2025年までに喘息患者が1〜1.5億人増加すると予測されています。COPDの有症率はこれを上回るもので、世界で6億人の患者がいると推定されています。COPDによる死因は世界規模で唯一増加を続けています。これに比べて冠動脈心疾患、そのほかの心血管系疾患、脳卒中による死亡は、一貫して顕著な減少を見せています。さらに、COPDはヨーロッパの医療制度に大きな負担となっています。ヨーロッパにおけるCOPD関連の出費は、外来で47億ユーロ(約6345億円)、入院で29億ユーロ(約3915億円)です。

喘息とCOPDについて、近く画期的なデータの報告が期待されています。まず喘息に関しては、初めての国際的プロスペクティブ臨床研究となるGOAL(Gaining Optimal Asthma controL)試験によって喘息の「トータルコントロール」が達成できるか否かが評価されます。GOAL試験では「トータルコントロール」という厳格な評価指標(肺機能が正常であること、無症状であること、夜間覚醒がないこと、発作治療薬の頓用を必要としないこと、増悪がないこと、救急外来の受診がないこと、薬物による副作用が生じないこと)を定義としています。そして連続した8週間のうち7週間この状態を維持した被験者について「トータルコントロール」の達成が成立しているとみなします。1年間にわたって行われてきたこの試験の結果は、現行の喘息管理のありかたをも覆すであろうと期待されています。

COPDに関しては、初の最大規模プロスペクティブ研究、TORCH試験(TOwards a Revolution in COPD Health)が行われます。この試験は「セレタイド®」(キシナホ酸サルメテロール50 μg /プロピオン酸フルチカゾン500 μg)の1日2回投薬がCOPDの死亡率に及ぼす効果を検討するために計画されたものです。試験は世界各国の6000名以上の患者を対象として行われ、「セレタイド®」による治療を3年間受けたCOPD患者の生存率に関する効果を検討します。試験結果は2006年頃に発表される予定です。



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参考
*COSMIC試験:オランダの39施設が参加したこの試験では、373名のCOPD患者を対象として試験を行いました。患者にはキシナホ酸サルメテロールおよびプロピオン酸フルチカゾンを3か月間併用投与し(「ディスカス®」吸入器により「セレタイド®」500 μg/50 μgを1日2回、)、次いでプロピオン酸フルチカゾン投与を中止しました。その後12か月間にわたってキシナホ酸サルメテロールを単独投与し、日々の症状(息切れ、夜間覚醒率、喀痰の有無、咳)、FEV1などの臨床検査値、臨時追加投与が必要なかった日の割合により反応を評価しています。

COSMIC試験の結果から、プロピオン酸フルチカゾンの投薬を中止すると直ちに劇的な変化が見られることが明らかになりました1。
・ 2日以内の息切れ(スケール0〜4、平均差0.17[0.04]、p<0.001)
・ FEV1が低下した状態が続く(FEV1は初回の増悪に明らかに関連していた)
・ 夜間覚醒の頻度が増加する(平均差6%、p<0.001)
・ 軽度の増悪が多く見られる(キシナホ酸サルメテロール1.3に対してシキナホ酸サルメテロールとプロピオン酸フルチカゾンの併用は0.6、p = 0.020)
増悪については、男性よりも女性の症状が増悪する割合が1.4倍高いことが明らかとなりました。また、プロピオン酸フルチカゾン投与を中止した後の12か月間に、臨時追加投与が必要ない日数(症状が重く、追加薬剤なしにCOPD管理ができない状態)が53 (2)%から47 (2)%に減りました(p = 0.014)。

**これら2件の試験に参加した患者は、2週間の観察期間に吸入ステロイド薬のみを使用し、次の4週間にセレタイド®50 μg/100 μgを1日2回服用しました。この時点で1288名の患者は無作為化され、プロピオン酸フルチカゾン、キシナホ酸サルメテロール、モンテルカストのいずれかをさらに16週間服用しました。

「セレタイド®」/「アドベアー」によるCOPD治療
セレタイド®はEU諸国において、重度のCOPD患者(FEV1の予測値が<50%正常)で、増悪を繰り返したことがあり、気管支拡張剤の定期使用によっても症状が重い患者の治療に適応されています。「セレタイド®」/「アドベアー」は世界の60か国以上で認可されています。

「セレタイド®」/「アドベアー」による喘息治療
キシナホ酸サルメテロールとプロピオン酸フルチカゾンの配合剤の製品名は、ヨーロッパ諸国では「セレタイド®ディスカス®」であり、吸入ステロイド剤および長時間作動型吸入気管支拡張薬の双方による治療に適した成人および小児(4歳以上)の喘息治療に適応されています。

日本の状況
日本においては製品名「セレタイド®」で成人および小児における気管支喘息を適応として2004年4月15日に承認申請を行いました。


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