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ホーム  >  報道関係のみなさま  >  プレスリリース  >  2006年1月〜6月
 
プレスリリース

糖尿病治療薬のマレイン酸ロシグリタゾン製剤、
糖尿病前症から2型糖尿病への進行リスクを62%減少
糖尿病予防の最大規模の臨床試験で示される1
糖尿病前症の患者は世界で推定3億人2

2006-09-25

  この資料は、英国グラクソ・スミスクラインが2006年9月15日に海外で発表したプレスリリースの日本語訳であり、報道関係者の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。
詳細は http://www.gsk.com/ をご参照下さい。また、内容が日本国内の状況と異なることがありますのでご留意下さい。

報道資料
2006年9月15日ロンドン発


糖尿病予防に関する過去最大の臨床試験で「アバンディア」(一般名:マレイン酸ロシグリタゾン)が、2型糖尿病を発症するリスクが高い患者さんにおいて2型糖尿病への進行リスクをプラセボ服用群と比較して62%減少させることが示されました。この62%(p<0.0001)という統計的に極めて有意な減少は、健康的な食習慣と運動に関する標準的なカウンセリングに加えて「「アバンディア」を服用したことによりもたらされました。この画期的な臨床試験の結果は、同日9月15日にランセット誌と第42回欧州糖尿病学会議(EASD)で報告されました1

DREAM(Diabetes REduction Assessment with ramipril and rosiglitazone Medication) と銘打った本試験は、糖尿病前症と言われる病態の被験者5,269人における2型糖尿病への進行を、平均3年間の経過観察期間で評価しました1。糖尿病前症では、血糖値が通常よりも高いものの、2型糖尿病と診断されるほどには高くありません3。本試験に参加した患者さんは、ロシグリタゾン服用群(1日用量8 mg)あるいはプラセボ服用群、またラミプリル服用群(1日用量15 mg)あるいはプラセボ服用群に無作為に分けられ、健康的な食習慣と運動のカウンセリングに加えてロシグリタゾンまたはラミプリルの服用により、糖尿病前症から2型糖尿病への進行リスクが減少するかについて6ヵ月ごとに3年から5年間にわたり評価されました1。DREAM試験は、ロシグリタゾンとラミプリルとを直接比較するようにデザインされていません。

ラミプリル服用群では、血糖値が正常値へ回復した被験者数は増加したものの、糖尿病あるいは死に至るリスクの減少は示されませんでした。これらの結果も、EASDで報告され、ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン誌に別途掲載される予定です4
DREAM試験は、カナダ マックマスター大学のPopulation Health Research Instituteが計画、実施した試験で、2型糖尿病への進行率は、ロシグリタゾン服用群の10.6%に対し、プラセボ服用群では25%でした1。あらゆる原因による糖尿病の発症または死亡を複合的に評価した場合、ロシグリタゾンでは、プラセボに対して60%のリスクの減少が認められました(p<0.0001)1

DREAM試験運営委員であり、マウントサイナイ病院の糖尿病センター長またトロント大学医学部教授であるバーナード・ジンマン博士は、以下の通りコメントしています。「2型糖尿病が世界規模で蔓延している状況において、DREAM試験の結果は、特に大きな意味を持ちます。また、種々の障害をもたらす2型糖尿病の合併症は、糖尿病と診断される数年前から発症することがあることも特筆すべき点です。ロシグリタゾンが2型糖尿病の発症のリスクを有意に減少させることが示されたことによりこれらのデータは、血糖値の上昇の経過およびそれがもたらす結果を変える可能性を示す重要なエビデンスとなります。

DREAM試験の平均3年間の経過観察期間中、ロシグリタゾン服用群で51%が正常な血糖値に戻ったのに対してプラセボ服用群では30%でした。つまり、血糖値の正常値化率は、ロシグリタゾン服用群の方がプラセボ服用群よりも70%(p<0.0001)高いことが示されました。また予想どおり、プラセボ服用群において肥満度を示すBMI値が高い人では、低い人よりも糖尿病への進行率が高いことが示されました。しかし、ロシグリタゾン服用群では、糖尿病の進行リスクはBMIと共に増加しませんでした。この結果はロシグリタゾンが、肥満に起因する糖尿病の発症リスクの増大を減少させる可能性を示唆しています1

グラクソ・スミスクラインの循環器・代謝性疾患領域医薬開発センター(Cardiovascular and Metabolic Medicine Development Centre)のシニア・バイス・プレジデントであるローソン・マッカートニー博士は、以下の通り述べています。「グラクソ・スミスクラインは、患者さんの病気の進行を改善すべく糖尿病前症と2型糖尿病の治療についての画期的な研究に取り組んでいます。待ち望んでいたDREAM試験の結果により、2型糖尿病とその治療に対する理解を深めることができるでしょう。DREAM試験は、過去最大の糖尿病予防の臨床試験であり、ロシグリタゾンがリスクの高い患者さんにおいて糖尿病前症から2型糖尿病への進行リスクを減少できるという初の一連のエビデンスを提示しました。」

DREAM試験でロシグリタゾンは、一般的に良好な忍容性を示しました。試験完了前の治験薬の使用中止もしくは副次的評価項目として掲げた心筋梗塞、脳卒中、心血管系疾患死亡、確認された心不全、新たな処置が必要な狭心症、ならびに血管再生術を含む心血管系イベントの発生(ロシグリタゾン服用群2.9%(75例)、プラセボ服用群2.1%(55例)、p=0.15)においてもロシグリタゾン服用群およびプラセボ服用群との間に有意な差は認められませんでした。試験における死亡数は低く、ロシグリタゾン服用群とプラセボ服用群との間に有意な差は認められませんでした(ロシグリタゾン服用群1.1%(30例)、プラセボ服用群1.3%(33例)、p=0.7)。最も多く報告された心血管イベントは、血管再生術でした。確認された心不全は、プラセボ群よりもロシグリタゾン群で多く報告されました(ロシグリタゾン群0.5%(14例)、プラセボ群0.1%(2例)、p=0.01)。マックマスター大学が発表したデータによると、心不全の全症例は臨床試験期間中に効果的に治療されました。心不全の可能性に関する情報は、ロシグリタゾンの添付文書に掲載されています(訳注:日本においては開発中)。試験完了時のロシグリタゾン服用群における平均体重は、プラセボ服用群よりも若干増加しました(2.2 kg)1,5

ロシグリタゾンはチアゾリジン誘導体であり、血糖コントロールを改善し、望ましい血糖値をもたらす2型糖尿病の治療薬として承認されています(訳注:日本においては開発中)。現在、糖尿病前症の治療薬として承認されている薬剤はロシグリタゾンを含め、ありません5

DREAM試験について
DREAM試験は、国際的規模の多施設による無作為化二重盲検の2X2要因試験であり、21カ国から耐糖能異常(IGT)/または空腹時血糖異常(IFG)、いわゆる糖尿病前症で、2型糖尿病の発症リスクが高い5,269の被験者が参加しました。DREAM試験は、マックマスター大学Michael G. DeGroote School of Medicine のPopulation Health Research Instituteおよびカナダ オンタリオ州ハミルトン市のHamilton Health Sciencesにより実施されました。DREAM試験は、CIHR/Rx&D Collaborative Research Programを通じてCanadian Institutes of Health Research (CIHR)から、またグラクソ・スミスクライン、サノフィ・アベンティス、キング・ファーマシューティカルズから資金援助を受けて実施されました1

糖尿病前症および2型糖尿病について
国際糖尿病学会議(IDF)によると、糖尿病前症の推定患者数は2003年の3億人から2025年には約5億人に増加する可能性があると推定されています2。糖尿病前症患者の全員が2型糖尿病を発症しないものの、何らかの措置を講じないと29%から55%の糖尿病前症患者が3年以内に2型糖尿病を発症することが大規模な臨床試験により示されています6-8。2型糖尿病は自然に進行するため、この疾患の主な原因であるインスリン抵抗性およびβ細胞機能障害の複合的な影響により医師が患者さんの血糖値をコントロールすることが困難です9
糖尿病前症は、2型糖尿病の発症において特に重要と考えられています。2型糖尿病は慢性の進行性疾患でよく早死にと関連付けられています。世界の2型糖尿病患者数は約2.3億人で、2025年までには3.5億人に増加すると推定されています3,10。糖尿病の合併症には、眼疾患、腎臓疾患、神経障害、心疾患、脳卒中や抹消血管障害などがあります11-14。実際、年間300万人以上、10秒に一人が、糖尿病に関連した原因で死亡しています。

「アバンディア」(一般名:マレイン酸ロシグリタゾン)に関する重要な情報
国によって、薬剤の承認条件は異なりますので、処方に当たってはそれぞれの国の医薬品添付文書をご参照ください。なお、本薬剤は日本においては開発中であり、発売されておりません。

グラクソ・スミスクラインについて
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参考資料

1.The DREAM (Diabetes Reduction Assessment with ramipril and rosiglitazone Medication) Trial Investigators. Effect of rosiglitazone on the frequency of diabetes in patients with impaired glucose tolerance or impaired fasting glucose: a randomized controlled trial. The Lancet. Published Online September 15, 2006. DOI:10.1016/S0140-6736(06)69420-8.
2.International Diabetes Federation. Fact Sheet: Impaired Glucose Tolerance (IGT). Available at: http://www.idf.org/home/index.cfm?node=1224. Accessed on August 3, 2006.
3.Gluco-Forum. What is pre-diabetes. Available at: http://www.glucoforum.org/glucoforum/front/Controller?controller=InterligoController&action=loadPage&codeRubrique=10&codePage=31. Accessed on August 3, 2006.
4.International Diabetes Federation. Fact Sheet: Impaired Glucose Tolerance (IGT). Available at: http://www.idf.org/home/index.cfm?node=1224
. Accessed on August 3, 2006.
5.Avandia Prescribing Information
6.Gluco-Forum. Preventing diabetes. Available at: http://www.glucoforum.org/glucoforum/front/Controller?controller=InterligoController&action=loadPage&codeRubrique=7. Accessed on August 3, 2006.
7.Diabetes Prevention Program Research Group. Reduction in the Incidence of Type 2 Diabetes with Lifestyle Intervention or Metformin. NEJM. 2002;346:393-403.
8.Ramachandran A, Snehalatha C, Mary S, Mukesh B, Bhaskar AD, Vijay V; Indian Diabetes Prevention Programme (IDPP). The Indian Diabetes Prevention Programme shows that lifestyle modification and metformin prevent type 2 diabetes in Asian Indian subjects with impaired glucose tolerance (IDPP-1). Diabetologia. 2006;49:289-297.
9.Gerich JE. Redefining the clinical management of type 2 diabetes: Matching therapy to pathophysiology. Eur J Clin .Invest. 2002;32 (Supplement 3):46– 53.
10.Unite for Diabetes. The Global Epidemic of the 21st Century. Available at: http://www.unitefordiabetes.org/assets/files/About_diabetes.pdf. Accessed on August 16, 2006.
11.Molitch ME, DeFronzo RA, Franz MJ, et al. Diabetic nephropathy. Diabetes Care. 2003;26 (Supplement 1):S94–S98.
12.Fong DS, Aiello L, Gardner TW, et al. Diabetic retinopathy. Diabetes Care. 2003;26 (Supplement 1):S99–S102.
13.Mayfield JA, Reiber GE, Sanders LJ, et al. Preventive foot care in people with diabetes. Diabetes Care. 2003;26 (Supplement 1):S78–S79.
14.Kannel WB, D'Agostino RB, Wilson PW, et al. Diabetes, fibrinogen, and risk of cardiovascular disease: the Framingham experience. Am Heart J. 1990;120:672–676.
15. International Diabetes Federation. Did You Know? Available at: http://www.idf.org/home/index.cfm?unode=3B96906B-C026-2FD3-87B73F80BC22682A. Accessed on August 3, 2006.


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