|
|
|
 |
 |
日本のアレルギー疾患診断・治療ガイドライン 軽症持続型から重症の喘息の治療薬として “合剤”(アドエア®)が推奨される |
2007-11-07 |
|
|
| |
このたび、社団法人日本アレルギー学会から「アレルギー疾患 診断・治療ガイドライン2007」が発行され、その中の「喘息の長期管理における重症度に対応した段階的薬物療法」にて推奨される薬剤に合剤(「アドエア®」)が追加されました。
「アドエア®」(一般名:サルメテロールキシナホ酸塩・フルチカゾンプロピオン酸エステルドライパウダーインヘラー)は、吸入ステロイド薬(ICS)と長時間作用性吸入β2刺激薬(LABA)の配合剤で、日本国内では、グラクソ・スミスクライン株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:マーク・デュノワイエ、以下GSK)が今年6月に発売した薬剤です。
「アドエア®」は、1998年に欧州で承認されて以来、120カ国以上で使用されており、世界で最も多く販売されている喘息薬であると同時に、すべての医療用医薬品の中で世界第2位の売り上げとなっています。海外44カ国で約3500人の喘息患者さんを対象に実施された大規模臨床試験では「アドエア®」による継続的な治療によって、75%の患者さんが「良好な喘息コントロール」を達成したことが示されています1。「アドエア®」のこのような優れた臨床効果は、合剤になることで2つの有効成分が相互に作用する相乗効果がより発揮されるためと考えられます2。このほど開催された日本アレルギー学会秋季学術大会においても、「アドエア®」の臨床効果や医療経済的メリットなどについて多くのデータが発表され、話題となっています。
このたびの新しいガイドラインでは、軽症持続型の患者さんに対しては、第一選択薬である低用量のICSでコントロールが十分でない場合の選択肢のひとつとして「合剤の使用可」とされました。また、中等症持続型以上の重症度の患者さんに対しては、第一選択薬としてICSの連用と並んで「合剤の使用可」と推奨されました。従って、軽症持続型から重症の患者さんに新たな喘息治療の選択肢が増えることとなり、よりよい喘息コントロールの実現につながるものと期待されます。
喘息管理の国際指針であるGINA (Global Initiative for Asthma)においても、低用量のICS単独療法ではコントロール不十分な場合の第一選択として合剤(ICS/LABA)が推奨されています。
ガイドラインの改訂について、アレルギー学会ガイドライン委員会委員長でありGINAのExecutive Committeeのメンバーでもある帝京大学医学部内科学講座 大田 健教授は次のように述べています。「配合剤(アドエア®)は、海外で長年の使用実績とともに数多くの有効性を示すエビデンスがあります。GINAでも推奨されており、早くから日本での発売が待ち望まれていた薬剤です。これらのエビデンスに基づき発売からわずか数ヶ月でガイドラインに掲載されることとなりました。現在、日本の患者さんの6割近くが喘息により日常生活が制限されているとの報告があります3。ガイドラインに記載された適切な喘息治療を推進することにより、喘息の治療目標である“健常人と変わらない日常生活”は多くの患者さんで実現できると期待しています。また減少傾向とはいえ、2006年の時点で10万人あたり2.22人(2,778人)にのぼる喘息死をさらにゼロに近づけるためにも、ガイドラインの普及が鍵であると考えています。」
GSKでは、患者さんが「ぜんそくのない生活」を実現できることを目指した活動を行っています。その一環として一般向けに「Zensoku.jp」(http://zensoku.jp)を、医療従事者向けには「Adoair.jp」(http://adoair.jp)を運営しています。
生きる喜びを、もっと Do more, feel better, live longer
グラクソ・スミスクラインは、研究に基盤を置き世界をリードする、医薬品およびヘルスケア企業であり、人々が心身ともに健康でより充実して長生きできるよう、生活の質の向上に全力を尽くすことを企業使命としています。
| 1. | Bateman E et al. Can guideline-defined asthma control be achieved? The Gaining Optimal Asthma controL study. Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2004;170: 836-844 | | 2. | Usami OS et al: Am J Respir Crit Care Med 2005; 172(6), 704-712 | | 3. | アレルギー (Vol.55, No.10, 1340-1343, 2006) 「日本における喘息患者実態電話調査2005年」 |
<参考資料>
喘息の長期管理における重症度に対応した段階的薬物療法
| 重症度1) | | ステップ1 軽症間欠型 | ステップ2 軽症持続型 | ステップ3 中等症持続型 | ステップ4 重症持続型 | 喘息 症状の 特徴 | 頻度 | 週1回未満 | 週1回以上だが毎日ではない | 毎日 | 毎日 | | 強度 | 症状は軽度で短い | 月1回以上日常生活や睡眠が妨げられる | 週1回以上日常生活や睡眠が妨げられる | 日常生活に制限 | | | | 短時間作用性吸入β2刺激薬 頓用がほとんど毎日必要 | 治療下でもしばしば増悪 | 夜間 症状 | 月に2回未満 | 月2回以上 | 週1回以上 | しばしば | PEF FEV1.02) | %FEV1.0, %PEF | 80%以上 | 80%以上 | 60%以上80%未満 | 60%未満 | | 変動 | 20%未満 | 20 〜30% | 30%を超える | 30%を超える |
| 1) | いずれか1つが認められればそのステップと判断する。 | | 2) | 症状からの判断は重症例や長期罹患例で重症度を過小評価する場合がある。呼吸機能は気道狭窄の程度を客観的に示し、その変動は気道過敏性と関連する。 %EFV1.0=(FEV1.0測定値/FEV1.0予測値)×100,%PEF=(PEF測定値/PEF予測値または自己最良値)×100 |
| ステップ1 | ステップ2 | ステップ3 | ステップ4 | | |
| | ○ | 喘息症状がやや多いとき(たとえば月に1〜2回)、血中・喀痰中に好酸球増加のあるときは下記のいずれか1剤の投与を考慮 | | | ・ | 吸入ステロイド薬 (低用量) | | | ・ | テオフィリン徐放製剤 | | | ・ | ロイコトリエン受容体拮抗薬 | | | ・ | DSCG | | | ・ | 抗アレルギー薬2) |
| | ● | 吸入ステロイド薬 (低用量)連用
| | ● | 上記で不十分な場合は、下記のいずれか1剤を併用3) | | | ・ | テオフィリン徐放製剤 | | | ・ | ロイコトリエン受容体拮抗薬 | | | ・ | 長時間作用性β2刺激薬 (吸入/貼付/経口)
| | ● | 合剤の使用可
| | ○ | DSCGや抗アレルギー薬の併用可 |
| | ● | 吸入ステロイド薬 (中用量)連用
| | ● | 合剤の使用可
| | ● | 下記のいずれか1剤、あるいは複数を併用3) | | | ・ | テオフィリン徐放製剤 | | | ・ | ロイコトリエン受容体拮抗薬 | | | ・ | 長時間作用性β2刺激薬 (吸入/貼付/経口)
| | ○ | Th2サイトカイン阻害薬の併用可 |
| | ● | 吸入ステロイド薬 (高用量)連用
| | ● | 合剤の使用可
| | ● | 下記の複数を併用3) | | | ・ | テオフィリン徐放製剤 | | | ・ | ロイコトリエン受容体拮抗薬 | | | ・ | 長時間作用性β2刺激薬 (吸入/貼付/経口)
| | ○ | Th2サイトカイン阻害薬の併用可
| | ● | 上記のすべてでも管理不良の場合 | | | ・ | 経口ステロイド薬の追加4) |
| | 発作時 | 短時間作用性吸入β2刺激薬1) |
| 1) | 発作時には短時間作用性吸入β2刺激薬を頓用するが、感冒などの特殊な増悪因子がない普段は短時間作用性吸入β2刺激薬の頓用が不必要な状態になるように長期管理を行う。発作時でも短時間作用性吸入β2刺激薬を3〜4回/日必要になることが週に3日以上ある場合は、長期管理をステップアップする。 | | 2) | 抗アレルギー薬:本表では、メディエーター遊離抑制薬、ヒスタミンH1拮抗薬、トロンボキサンA2阻害薬、Th2サイトカイン阻害薬を指す。 | | 3) | 記載順は選択順を示すものではなく、各症例に基づいて、担当医が決定する。 長時間作用性β2刺激薬を併用する場合は吸入ステロイド薬との合剤を使用することができる。 合剤:本表では、吸入ステロイド薬と長時間作用性β2刺激薬の合剤を指す。 | | 4) | 経口ステロイド薬は、まず間欠投与から開始する。 | | * | ステップアップをする場合は、各ステップにおける薬剤アドヒアランスが十分であることを確認した後に行う。 | | ** | 合剤を使用する場合は、長時間作用性吸入β2刺激薬の併用は、不可とする。 |
|
アレルギー疾患 診断・治療ガイドライン 2007 |
 |
|
|
 |
|