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プレスリリース

- 「喘息に関する患者意識調査」結果報告 -
喘息コントロール不良患者の9割が自分の状態を過大評価
患者が効果を実感できる治療の必要性が明らかに

2007-11-20

  グラクソ・スミスクライン株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:マーク・デュノワイエ、以下GSK)は、2007年9月、インターネットによる「喘息に関する患者意識調査」を実施しました。この調査は、喘息治療を受けている患者さんが喘息のコントロール状態や治療をどう捉えているかを把握することを目的に、医療機関にて喘息の長期管理薬1)を処方されている15歳以上の喘息患者さん583人を対象に行われました。

調査の結果、41%の患者さんが治療中にもかかわらず喘息コントロールが不良2)な状態でした。これらの患者さんは頻繁な息切れや、喘息症状による夜間の目覚めを経験し、発作止めの薬剤を頻用するなど日常生活に支障をきたしているにもかかわらず、その90%が「喘息をコントロールできている」と自分の状態を過大評価しており、実態と認識に大きなギャップがあることが明らかになりました。

さらに、「喘息がコントロールできた状態」の認識については、「薬を服用し全く症状がでない状態」と回答した患者さんは50%でした。48%が「症状はあるけれども発作がない状態」、23%が「発作があっても薬で治まる状態」と回答(複数回答)しており、症状があることが当たり前と考えている患者さんがまだ多くいることが明らかとなりました。

特に、コントロール不良の多くの患者さんが、「喘息だから日常生活に制限が出るのは仕方ない」(46%)、「発作を防ぐことは不可能」(38%)と、喘息に対する“あきらめ”の気持ちを抱えていました。また、コントロール不良の患者さんほど「症状があるけれども発作がない状態」(56%)や「発作があっても薬で治まる状態」(31%)を「コントロールできた状態」と考える傾向がありました。つまり、実際に「喘息がコントロールできた状態」を経験していないことが、患者さんのコントロールに対する認識が喘息治療目標に比べ非常に低い原因と考えられます。

また、喘息治療薬については、多くの患者さんが長期管理薬の服用タイミングを誤解していることが示されました。発作の有無にかかわらず定期的に使用すべき薬剤として最も認識の高かった吸入ステロイド薬でさえ3割近くの患者さんが「発作が起こった時/起こりそうな時に使う」と誤解しており、6〜8割もの患者さんが間違った認識を持っていた長期管理薬もありました。このような誤解により薬剤が適切に服用されていないために、実際には達成可能なレベルの喘息コントロール状態に達しておらず、患者さんが適切な喘息コントロールを認識する妨げとなっている可能性も考えられます。

この調査結果について、和歌山県立医科大学 内科学第三講座の一ノ瀬 正和教授は次のようにコメントしています。「喘息の治療ガイドラインでは、“健常人と変わらない日常生活が送れること”を治療目標としており、適切な治療により、多くの患者さんが実現可能となっています。今後、より多くの患者さんが喘息治療目標を達成するためには、まずは医師がガイドラインに沿った治療を実践し、患者さんがより良い喘息コントロールを実感することで正しい理解を得ることが重要です。患者さんには、喘息だからといって症状があることをあきらめるのではなく、適切な治療を受ければ“ぜんそくのない生活”が送れることを理解いただきたいと思います。」

日本には少なくとも450万人の喘息患者さんがいるとされており、喘息死は吸入ステロイド薬の普及等により減少傾向にはありますが、年間3,000人近くが喘息で亡くなっています。日本の喘息死を減らすために、厚生労働省により、かかりつけ医における診療ガイドラインの普及、患者自己管理の徹底等を目指した「喘息死ゼロ作戦」が2006年度より実施されています。「アドエア®」等、喘息の治療ガイドラインにて推奨されている薬剤を販売するGSKも、患者さんが「ぜんそくのない生活」を実現できることを目指した様々な活動を行っています。その一環として一般向けに「Zensoku.jp」(http://zensoku.jp)を、医療従事者向けには「Adoair.jp」(http://adoair.jp) を運営しています。

生きる喜びを、もっと Do more, feel better, live longer
グラクソ・スミスクラインは、研究に基盤を置き世界をリードする、医薬品およびヘルスケア企業であり、人々が心身ともに健康でより充実して長生きできるよう、生活の質の向上に全力を尽くすことを企業使命としています。

1.喘息治療薬は、喘息の長期管理のために継続的に使用する薬剤である「長期管理薬」と喘息発作治療のために短期的に使用する「発作治療薬」の2種類に大別されます。主な長期管理薬には吸入ステロイド薬、長時間作用性β2刺激薬(吸入/貼付/経口)、テオフィリン徐放製剤、抗アレルギー薬(ロイコトリエン受容体拮抗薬等)があります。
2.喘息コントロール状態は、「喘息コントロールテスト(ACT)」を用いて判定されました。ACTとは、過去4週間の喘息に関する5つの質問に答えるだけで、喘息コントロール状態が客観的に把握できるツールです。25点満点で、0-19点がコントロール不良と判定されます。


<参考資料>
「喘息に関する患者意識調査」
【調査概要】


・目 的:喘息患者の喘息コントロール状況や治療に対する考え方を探る
・対 象:日本国内にお住まいの15歳以上の方で、医師に喘息と診断され、最近3ヶ月間
に医師から処方された喘息の長期管理薬を服用している人
・方 法:インターネット調査
・時 期:2007年9月4日〜7日
・対象者数:583人


【主な調査結果】
■ 治療を受けている喘息患者の約4割(41%)がコントロール不良

喘息コントロールテスト(ACT)の設問に答えてもらったところ、約4割(41%)は治療中にもかかわらず0-19点と判定され、喘息コントロールが不良であることがわかりました。(図1)



ACTとは、喘息のコントロール状態を点数で知るためのテストです。質問内容は以下の通り。

質問1:この4週間に、喘息のせいで職場や家庭で思うように仕事がはかどらなかったことは時間的にどの程度ありましたか?
1.いつも 2.かなり 3.いくぶん 4.少し 5.全くない
質問2:この4週間に、どのくらい息切れがしましたか?
1.1日2回以上 2.1日1回 3.1週間に3-6回 4.1週間に1.2回 5.全くない
質問3:この4週間に、喘息の症状(ゼイゼイする、咳、息切れ、胸が苦しい、痛い)のせいで夜中に目が覚めたり、いつもより朝早く目が覚めてしまうことがどのくらいありましたか?
1.1週間に4回以上 2.1週間に2,3回 3.1週間に1回 4.1、2回 5.全くない
質問4:この4週間に、発作止めの吸入薬(サルブタモールなど)をどのくらい使いましたか?
1.1日3回以上 2.1日1、2回 3.1週間に数回 4.1週間に1回以下 5.全くない
質問5:この4週間に、自分自身の喘息をどの程度コントロールできたと思いますか?
1.全くできなかった 2.あまりできなかった 3.まあまあできた 4.十分できた
5.完全にできた

0-19点:

コントロール不良(コントロールされていない状態)
20-24点:コントロールが良好な状態
25点:コントロールが完全な状態(全く症状がなく、喘息による日常生活への支障は全くありません)


■コントロール不良患者の多くが日常生活に支障をきたしている
コントロール不良患者の多くが、息切れを起こしたり(図2)、夜間や早朝に喘息のために目が覚める(図3)など、日常生活に何らかの支障をきたしていることがわかりました。また、65.1%の患者さんが、発作止めの薬剤を週に2回以上使用していました(図4)。



■コントロール不良患者の約9割(89.6%)は「コントロールできている」と誤認
コントロール不良患者の約9割(89.6%)は、「コントロールできている」と自分の状態を過大評価しており、実態と認識に大きなギャップがあることが明らかになりました。(図5)



■喘息症状があるのは当たり前と考える患者が多い
「喘息がコントロールできた状態」について、喘息患者の多くが「症状はあるけれども発作が出ない状態」、「発作があっても薬で治まる状態」など、症状があることが当たり前と考えていました(図6)。また、コントロール不良患者ほど、その傾向が強いことがわかりました(図7)。



■コントロール不良患者の多くが“あきらめ”の気持ちを持っている
コントロール不良患者の53.3%は「発作は仕方がないので、起きたら止めればよい」(図8)、46.2%は「喘息だから、日常生活の制限は仕方がない」(図9)、38.4%が「発作を防ぐのは不可能」(図10)と考えており、喘息に対して“あきらめ”の気持ちを持っていることが浮き彫りになりました。



■ 3割以上の患者が喘息の長期管理薬を「発作が起こった時/起こりそうな時に使う」と誤解
作の有無にかかわらず定期的に使用すべき長期管理薬は、服薬タイミングの認識が薬剤によって異なることがわかりました。薬剤の種類別に見ると、吸入ステロイド薬(29.2%)、吸入の長時間作用性β2刺激薬(33%)、ロイコトリエン受容体拮抗薬(36.2%)、テオフィリン徐放製剤(57.1%)、貼付の長時間作用性β2刺激薬(79.8%)が、「発作が起こった時、起こりそうな時」に使うと誤解しています。(図11)



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