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プレスリリース

「新型インフルエンザのパンデミック対策として
複数の抗ウイルス薬の備蓄を」
ネイチャー誌に論文発表される

2008-05-19

 
グラクソ・スミスクラインplc(本社:英国 以下GSK)は、英科学雑誌「ネイチャー」オンライン版に掲載された「オセルタミビル耐性インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼ変異の結晶構造(Crystal structures of oseltamivir-resistant influenza virus neuraminidase mutants)」と題された論文を歓迎します。この論文で著者は「我々の研究結果は、パンデミック対策用のオセルタミビルの備蓄を、ザナミビルなど他の抗ウイルス薬で増強することが賢明であることを示すものである」と記述しています。

本件に関する欧州医薬品庁(EMEA)の最新のガイドラインにおいても、インフルエンザパンデミック対策として複数の抗ウイルス薬を準備しておくことが有用であるとされており、その候補薬としてザナミビルとオセルタミビルの両剤が挙げられています1。このたびの「ネイチャー」誌掲載論文の知見は、この見解を支持するものです。

欧州疾病予防管理センター(ECDC)の報告書に 「2007-2008年のインフルエンザ流行期の開始時に欧州のいくつかの国でオセルタミビル耐性のA/H1N1型季節性インフルエンザウイルスが出現」と記載されているように2、2007-2008年冬のインフルエンザ流行期にオセルタミビル耐性ウイルスが出現したことにより、パンデミック対策として複数の抗ウイルス薬を備蓄することの重要性はさらに高まっています。欧州においては、オセルタミビルが広汎に使用されていないにもかかわらず耐性ウイルスが出現しています。

ECDCの報告書では、今季のインフルエンザ流行期の初期に欧州において検査されたA/H1N1型ウイルスの約13%がオセルタミビル耐性であったことが報告されています。2008年4月30日に発表された最新の報告書3では、昨年11月から今年4月までの期間に耐性の割合はさらに増加し、欧州全体では検査を受けた検体の23%がオセルタミビル耐性であり、最も耐性の発現率が高かったノルウェーでは67%でした。その他の欧州各国でも高い発現率が認められており、フランス46%、オランダ30%、ルクセンブルグ26%と報告されています。分離されたオセルタミビル耐性ウイルスは、全てザナミビルに感受性が維持されていました。

「ネイチャー」誌掲載の論文では、鳥インフルエンザウイルスに感染したヒトから分離されたH5N1型ウイルスのオセルタミビル耐性の分子レベルでのメカニズムは、季節性のA/H1N1型ウイルス株において見られたものと同様であることに注目しています。ただし、A/H5N1型ウイルスのヒトへの感染がさらに広まった場合に、オセルタミビル耐性も増加するかどうかは不明です。

GSKの欧州医療用医薬品部門プレジデントのエディ・グレイは次のように述べています。「抗ウイルス薬は、いかなるインフルエンザパンデミック対策においても鍵となる要素であり、『ネイチャー』誌の論文は、パンデミックへの備えにおいてザナミビルが重要であることをさらに強調するものです。インフルエンザパンデミックは、公衆衛生上の深刻な脅威であり、その準備には欧州全体の一致団結したアクションが求められます。GSKは、インフルエンザの治療薬と予防ワクチンを製造する企業として、各国政府および関係機関パンデミック対策プランをサポートすべく積極的に取り組んでいきます。」

GSKは世界的に、ワクチンおよび抗ウイルス薬の生産・開発能力の増強および、インフルエンザパンデミック時にも緊急性の高い医薬品を継続的に供給できるようにするための事業継続計画に、17億ユーロを投資しています。

2007年6月には、GSKはプレパンデミックワクチン5000万接種分をWHOに寄贈し、追加分は特別優遇価格にて提供することを発表しています。

*ザナミビルは製品名「リレンザ」として、日本をはじめ世界60カ国以上で販売されています。日本では現在のところ、タミフルは政府および都道府県備蓄として2800万人分、リレンザは政府備蓄として135万人が備蓄されています。


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References
1.Updated review of influenza antiviral medicinal products fro potential use during pandemic by the Committee for medicinal Products for Human Use (CHMP) of the European Medicines Agency EMEA. http://www.emea.europa.eu/pdfs/human/pandemicinfluenza/59210207en.pdf Last accessed May 12th 2008
2.Emergence of seasonal influenza viruses type A/H1N1 with oseltamivir resistance in some European Countries at the start of the 2007-8 influenza season.
http://ecdc.europa.eu/pdf/080127_os.pdf Last accessed May 12th 2008.
3.Resistance to oseltamivir (Tamiflu) found in some European influenza virus samples.
http://ecdc.europa.eu/Health_topics/influenza/news/news_Influenza_080430.html#oseltamivir
Last accessed May 12th 2008.


この資料は、英国グラクソ・スミスクラインが2008年5月14日に発表したプレスリリースの日本語訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。詳細はhttp://www.gsk.comをご参照下さい。また、内容が日本国内の状況と異なることがありますのでご留意下さい。


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