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プレスリリース

グラクソ・スミスクライン、2009年度の企業責任報告書を発行

2010-03-31

  <報道参考資料>
2010年3月16日、英国ロンドン発

グラクソ・スミスクラインplc(本社:英国 以下GSK)は、3月16日に2009年度のCorporate Responsibility(企業責任)報告書をウェブサイトに掲載しました。その中でGSKは責任を持って事業を運営し、社会の期待により迅速かつ柔軟に、透明性を持って対応していく強い姿勢をあらためて表明しました。

報告書では倫理基準および臨床試験の透明性を高め、医薬品へのアクセスの向上や顧みられない熱帯病に対する研究強化を含む幅広い活動の詳細を報告しています。GSKは、2009年後発開発途上国で販売される医薬品からの収益の20%をこれらの国の医療インフラを強化するプロジェクトに再投資することを約束しました。今回初めてそれをどのように具現化しているのかを明らかにし、慈善活動への寄附総額が増加したことも報告しています。


臨床研究の透明性を図る取り組みが前進
昨年GSKは、臨床研究の透明性を図り、臨床試験結果がピアレビュー誌に掲載されるよう学術論文の提出に努めることを約束しました。GSKでは、論文が掲載対象に選ばれない場合には、科学的解釈が行われるようその「クリニカル・スタディー・レジスター」ウェブサイト(http://www.gsk-clinicalstudyregister.com/)に追加情報を掲載しています。


公衆衛生の向上と途上国の人々に新しい、より有効な医薬品を届けるための対策
今回GSKは、顧みられない熱帯病への新たな研究を支援するために、研究の提携や研究者に対してその知的財産権や資源を引き続き公開していくことを発表しました。
  • GSKは、後発開発途上国における医薬品へのアクセスを向上させるために特許で保護された11の医薬品の価格を平均45%引き下げた。
  • GSKの抗レトロウイルス薬4億7200万錠を優遇価格で途上国に出荷。うち4億3900万錠はGSKがライセンス供与した後発医薬品会社が供給。
  • 後発開発途上国で販売される医薬品からの収益の20%をこれらの国の医療インフラを強化し、必要不可欠な医薬品へのアクセスを拡大するプログラムに再投資。

着手するプロジェクトには以下が含まれます。
  • スーダンの妊婦向けに救急バイクを提供するために16万7225ポンド(約2441万円)を投資。
  • エチオピアにおけるコミュニティーをベースとする妊婦・新生児のサポートに向け10万ポンド(約1460万円)を投資。
  • ミャンマーにおける水・衛生プログラムのために9万4632ポンド(約1382万円)を投資。
  • ルワンダにおける看護師運営クリニックに3年間で30万ポンド(約4380万円)を投資。
  • コンゴ民主共和国における新生児・小児の健康の向上のために3年間で10万ポンド(約1460万円)を投資。


報告書では、新しい、有効なHIV治療薬を開発し、HIVと闘うコミュニティーをサポートするためにHIV領域に特化したファイザー社との合弁会社ViiV Healthcareの設立に関する詳細が報告されています。2009年ViiV Healthcareは、HIVの母子感染予防と孤児や社会的立場の弱い子供を支援するために10年以上にわたり5000万ポンド(約73億円)を「ポジティブ・アクション子供基金」に提供していきます。ViiV Healthcareはまた小児用の新規HIV/AIDS治療薬の研究開発に向けた官民パートナーシップを支援するために1000万ポンド(14億6000万円)の資金を提供します。

知的財産権へのアクセスを拡大し、マラリアなど顧みられない熱帯病への新たな研究を促す目的で2010年初めに発表した取り組みも本報告書に記述されています。これらは、以前発表した‘知識のプール’を通じて関連特許とノウハウを公開する取り組みをベースにしたものです。
  • GSKのトレス・カントス研究所(スペイン)に「オープンラボ」を設立。新たな研究のための資金500万ポンド(約7億3000万円)を投資。
  • 自由に活用できる13,500のマラリア治療薬の候補化合物を公表予定。
  • 顧みられない熱帯病の知的財産権の共有を目指した新たな連携。
  • 世界で最も開発が進んでいるマラリア候補ワクチンの持続可能な薬価モデルの設定を約束。


柔軟な価格戦略で中所得国の患者さんの医薬品およびワクチンへのアクセスを向上
報告書でGSKは、その医薬品とワクチンをより入手しやすくし、患者さんがこれらの製品にアクセスしやすくするために中所得国を対象とした柔軟な価格設定を拡大する方針を明らかにしました。これは、中所得国における事業の持続的成長にも貢献します。
方針は以下の通りです。
  • 貧困国における医薬品の価格が富裕国よりも低くなるよう、その国の支払い能力に見合った価格の最適化を行う。
  • 幅広い層の人々に医薬品を提供するために、その国の中で段階的な価格設定を導入する。これには、従来、民間企業のみと取引があった市場で公的団体との新たな取引を行うことが含まれる。
  • 患者さんの医薬品へのアクセスを向上させるべく保健局と医療費を支払う側と連携し、革新的な価格制度の合意を得る。
  • 現地の競合製品の価格を注意深くモニターする。
  • 販売価格の引き下げが適宜患者さんに確実に還元されるようにする。

この価格戦略がいくつかの中所得国で大きな成果をもたらしていることを示す例が報告書に紹介されています。GSKは、フィリピンで子宮頸がん予防ワクチン「サーバリックス」の価格を60%引き下げたことにより月間の売上が大幅に増加し、価格引き下げ前と比べて約6倍の量に達しました。GSKでは、この「サーバリックス」の価格引き下げ戦略を他の中所得国にも導入しており、3月5日にはナイジェリアで50%の引き下げを行いました。


慈善活動への寄付総額が1億6300万ポンド(約237億9800万円)
GSKの慈善活動への寄付総額は、世界的な経済危機にも関わらず2008年度の1億2400万ポンド(約181億400万円)から1億6300万ポンド(237億9800万円)に増加しました(金額は商品原価)。1億6300万ポンドの内訳は、医薬品の寄贈1億100万ポンド(約147億4600万円)、現金寄付4300万ポンド(約62億7800万円)、運営費用1700万ポンド(約24億8200万円)、現物寄付200万ポンド(2億9200万円)です。
1億100万ポンド(約147億4600万円)の医薬品の寄贈には以下が含まれています。
  • 8000万ポンド(約116億8000万円)の医薬品を米国の低所得者を対象とするPatient Assistance Program加入者に無償に提供。
  • 800万ポンド(約11億6800円)の医薬品を、アジア太平洋地域における自然災害被害者を含む十分に医療を受けられない96カ国の人々に寄贈。
  • リンパ管フィラリア症撲滅プログラム*に4億2500万錠(商品原価で1300万ポンド、約18億9800万円)の駆虫薬アルベンダゾールを寄贈。

*一般に象皮病として知られている障害を引き起こす、顧みられていない疾患。GSKは、2020年までの撲滅を目標に1998年以降14億錠の駆虫薬アルベンダゾールを寄贈。
2009年に発生した新型インフルエンザ(H1N1)の世界的流行に伴いGSKは、途上国向けにその新型インフルエンザ(H1N1)ワクチン6000万接種分を世界保健機関に寄贈することを決定しました。

「GSKアフリカ・マラリア・パートナーシップ」は2009年に4つの非政府組織に3年間にわたり合計150万ポンド(約2億1900万円)の新たな資金提供を行いました。
GSKはまた、高い成果を上げている社員が3-6カ月間非営利団体に出向し、そのスキルを支援目的に活用できる機会を与える国際プログラム「PULSEボランティアパートナーシップ」を発足しました。2009年の導入時から、18カ国25の非政府組織に58のPULSEボランティアが活躍しました。
GSKのCorporate Responsibility(企業責任)報告書(英語)は、www.gsk.com/responsibilityからご覧下さい。企業責任の主要分野である医薬品へのアクセス、研究とビジネス倫理、環境への配慮、雇用慣行、ステークホルダーとの対話およびコミュニティーへの投資などの内容が掲載されています。
*1ポンド=146円(2009年平均)


補足
医薬品の価格およびアクセスに関する方針を決める際GSKは、国々を3つのグループに分ける方法を取っています(中には重複する国もある)-1)国連が定める49の後発開発途上国 2)サハラ以南のアフリカ諸国 3)中所得国。

後発開発途上国とサハラ以南のアフリカ諸国は明確に定義されておりあまり変動しません。これらの国々は一般的に医療費の支払い能力が最も低く、HIV/AIDSの流行の影響を最も受けている国々です。

中所得国に関してGSKは、通常世界銀行の低中所得国・高中所得国の定義を使用しています。世界銀行が定義する中所得国には後発開発途上国とサハラ以南のアフリカ諸国に含まれているものもあります。例えばアンゴラ、ボツワナ、カメルーン、ガボン、キリバス、ナミビア、ナイジェリア、南アフリカは世界銀行では中所得国とみなされています。




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